いよいよ11月になりましたね。今年は日中の気温は比較的高い日が続いていますが、朝晩との寒暖差が大きく、夜にお風呂に浸かるのが楽しみな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。眠る際もしっかりあたたまれるようにして、できる限り深い睡眠を取ることを心がけていたいですよね。
さて、東洋医学では11月7日が立冬にあたり、冬の始まりと考えます。腎を補うべき季節の到来です。
腎の働きを助ける
腎の働きを助け、活動をまもるためにも、心がけたいことは以下の点です。
- 温かいものを食べる。
- 温かい服を着る。
- 暖かくなるように動く。
- 暖かくくつろげる環境をつくる。
今年は特に暑すぎる猛暑が記録的に続き、体が疲れていますから、体の中をやさしく温めてあげて、少しでも負担を減らしてあげるサポートをしましょう。
例えば、鍋料理だったり根菜を入れた汁物でお腹の中から温めたり、首・手首・足首が冷えない服を着て、じっとし過ぎて筋肉が冷えてしまわないようお散歩をして、帰宅後は暖まったお部屋でリラックスして疲れを取り、寝るときには首や耳が冷えないように工夫をすることで、腎の活動を補うことができます。
体を対内外から温めることで、その他の内臓の活動もたすけることができるので、この後すぐにやってくる寒い冬の前から体をいたわり、体調の崩れをしっかりと予防していきましょう。
身体を温めるツボ
身体を温めるツボはたくさんありますが、ご自宅で気軽にできるセルフケアしやすいツボをいくつかご紹介します。
身体を温めるツボ①湧泉(ゆうせん)
足裏にあるツボ「湧泉」を刺激してください。湧泉は足底の中心にあります。足の裏の親指と小指を寄せ合うとできる凹み(くぼみ)が湧泉になります。
身体を温めるツボ②合谷(ごうこく)
合谷は、手の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨が合流する所から、やや人差し指よりにあるくぼみの部分です。下の絵のように手を下向きにかるく丸めて自分の胸側に寄せ、もう一方の手で上から親指と人差し指の骨が交わる付け根付近(やや人差し指寄りの水かきのようなところにあります)にある窪みを探してみてください。そのくぼみが合谷です。
この合谷をもう一方の親指の腹を使って押してください。
合谷は、万能ツボとも呼ばれ、さまざまな症状に効果があるとされています。頭痛や肩こり、便秘、生理痛、冷え性、むくみ、更年期障害などの症状に効果が期待できます。また、冷え性やむくみにも効果的です。
身体を温めるツボ③三陰交(さんいんこう)
三陰交は、足の内側にあるツボで、内くるぶしの上端から指3本分上の高さに位置し、脛骨(すねの骨)の後ろ側にあるくぼみの部分です。
三陰交は、女性のツボとも呼ばれ、女性のさまざまな症状に良いとされる万能なツボです。生理痛や更年期障害、冷え性、むくみ、不妊症などの症状や、美容にもに役立つとされています。三陰交を押して、女性の健康を維持しましょう。
ツボ押しのワンポイント
押すときは、お腹の底から息を吐きながらゆっくり3秒かけて押し、戻すときは、息を吸いながら3秒かけてゆっくり力を抜きます。ただし、無理に強く押さないでください。強く押せば効くというものではなく、適度な力で刺激を与える程度で大丈夫です。
夜、眠る時の寒さ対策に
皆さんが夜に寝るとき、かける布団。この布団は頭までかぶらずに眠るとより寝やすくなります。
首から上が冷えることもあります。夜寒くて起きてしまう事がある場合は、耳までかぶれるニット帽の着用がおすすめです。かぶった際にきついものは大きさが小さめなため、頭が圧迫されて気になって眠れなくなってしまいますから、ご自身にあう適度なサイズのものをお選びください。
もし分からないことがありましたら、お気軽にご相談いただいて大丈夫です。
今月のまとめ
この記事の作者
そら鍼灸整骨サロン院長 山田智子
そら鍼灸整骨サロンでは、複数の国家資格を有する女性院長がすべてのお客様に施術を行います。東洋医学や中医学、西洋医学や生理学を基に総合的な判断でお客様を診察し、今ある身体・心の不調を根本から良い状態へと導きます。